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5年目   

昨朝、出勤前に企業のお花の活け込みを終えて、
朝食を取ろうと駅前のコーヒーショップに入った。

出勤前のサラリーマンがぽつんぽつんと座る静かな店内で
これから旅行にでも出かけるのだろうか、朝から元気なおばさまふたりが、
どちらが代金を払うかでレジ前で大声で騒ぎ始めた。

「今日はセプテンバーイレブンなんだから、わたしが払うわよ!」

「いえいえ、だからこそ、わたしが! いつ死んじゃうかもわからないんだから、払わせて!」


失笑する店員と店内の客。 
わたしは「セプテンバーイレブン」の意味がなぜか一瞬わからなかった。

このひとたちにとってあの凄惨なテロは、すでにワイドショーネタのひとつに過ぎないのだろう。

ここまではいかないにしても、私も似た様なものなのかもしれない。
そうだ、今日は9月11日だ。 二人の会話で気づかされたのだから。


昨夜のテレビでは、
「世界中の人々が あの日自分がどこで何をしていたか、を鮮明に覚えているだろう唯一の日かもしれない」 とキャスターが言っていた。





あの日、帰宅後した東京の自分の部屋で、何気なくつけたテレビのニュース。
画面では、ツインタワーの1つから煙が上がっていた。

飛行機事故? でもどうしてこんな低空を? 

相方から電話がきた。 

テレビみてる? 何だかすごい事故が起きてるよ。
こんなことってあるんだ? 

そう話しているうちに、2機めがもうひとつのタワーに突っ込んでいくのを見た。

これは事故じゃない。 

そして2つのビルの崩落。

初めて「戦争」を生中継でテレビで見た、と思った。
大勢の方が亡くなった瞬間を見てしまった。

朝までニュースを見続けた。 

なぜか途中、吐いた。

本当に心から怖いと思ったのは、生まれて初めてだったのかもしれない。

by cooyoyogi | 2006-09-12 10:08 | 日々徒然

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